富岡のベーカリー|bakery in tomioka

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銀座通り
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type         |  bakery
location   |  tomioka gunma
completion |  under construction
structure     |  renovation
story           |  2
area            | 87㎡

 富岡製糸場の稼動停止以降、人口減少、店舗の閉店が相次ぎ空家が目立つ富岡市の中心市街地。典型的なドーナツ化現象に見舞われるこの地域の、長年借り手がつかず空き室になっている建物に、周辺地域に住む人たちの「用事」となるようなベーカリーを計画した。
 
この建物は屋外廊下、階段、大きなな窓、車通りの少ない安全な前面道路など、居心地のよい多様な環境が用意されていて、好きな場所を選んで過ごせるように座席を散りばめている。
 また、飲食店が多く残る地域に、パンを片手に歩き回ることで具材をはさみながら街歩きができる仕組みも考案した。
 
この計画は「長年空室になっている建物を街のために生かしたい」という不動産オーナーの想いから始まり、日常生活を担うお店が減ってきている街に、パン屋を復活させたらどうかという事業提案を行った。請負型の従来の建築家像から、自ら身近な社会問題や、不具合を生じている社会の仕組みを改善し、地域に新たな産業や雇用を生む流れの中でその職能を生かす、新たな建築家像を模索するものである。
 
また、街を一掃し外部資本で再開発を行う従来の都市計画に取って代わる、小さな点だが、自分の生活、生き方をより良くするために、自らの手で行う自治のまちづくりである。
 
私はマシンで入れたコーヒーよりも、マスターの想いが込められた、人の手でドリップされたコーヒーが飲みたいのだ。