2017.7.14

自宅の引越しをしてから1週間が経ち、三目通りに鳴り響く車の騒音に、なんてとこに来てしまったんだとしばらく頭を抱えていましたが、その騒音にもすぐに慣れ、目黒に住んでいた頃のあの静寂さは住居専用地域の特権だったんだと、今更ながら気づかされております。

さてさて、誠に僭越ながら、近所のご紹介をさせていただければと思います。

エリアは清澄白河駅から東京都現代美術館までの間。お寺が多くあり、寺町の雰囲気を残しつつも、最近ブルーボトルコーヒーやリトルトーキョーなどでじわじわと人気が出てきているエリアです。江東区はそのほとんどが準工業地域で、そのことが寺町であることと相まって、街の骨格を形作っているように思います。

西東京に多くある住居専用地域では、幹線道路は車どおりが多く、一本道を入ると閑静な雰囲気になる、というのが特徴のように思います。しかし、江東区のような準工業地域では町工場や倉庫が町住にあふれているため、幹線道路から一本入った生活道路でも、トラックが絶え間なく通っています。このような道路は、大型の自動車が通れるように、道幅が広く設定されています。

お寺が多い、ということはここら辺の土地は、元々はお寺さんの土地で、ほとんどが借地になっているため、マンション開発がしにくい、と物件を探しているときに不動産屋さんがぼやいていました。お寺の土地ではマンション開発の手が入ってこないため、この地域には高くて大きな建物が少なく、古家も壊されずに街の時間が継承されているように思います。お寺さんが街の雰囲気を守ってくれているのですね。

このように、準工業地域であることから道が広く、お寺がバリアになって高い建物が建っていない。その結果、このエリアでは空がとても広く感じられ、外で過ごすのがとても気持ちよく感じられます。都心に近くてこの空の広さは貴重ではないでしょうか。ALLPRESS ESPRESSOやブルーボトルコーヒーのお店の前にはベンチが用意されていて、この街の過ごし方をよく捉えているなと思います。

生活の場は家に閉じこもらず、街にも広がって、リビングのように過ごせる場が街中にあれば、毎日の生活が豊かに楽しくなると常々思っています。こんな場所がもっと増えたらいいのにな、と思います。

鎌松亮 ryokamamatsu

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