北浦和の美容室|beauty salon in kitaurawa

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℗Photography by Kenta Hasegawa

type         |  beauty salon
location      |  urawa saitama
completion | 2016.9
structure     |  renovation
story           |  1
area            | 45㎡
note   |須藤剛建築設計事務所との共同設計

都心からアクセスのよい駅に近く、旧中山道ということもあって人通りも多い通り沿いにある建物を改修し、美容室とする計画です。昔からある古いお店と新しいお店が同居していて、常に新陳代謝が起こっている街の力強さを感じられるエリアでした。

既存空間は躯体現しのスケルトンの状態で途方に暮れそうなほど荒々しく、壁面の配管跡や元厨房部分の汚れなどが目立った状態でした。室内がとても狭く感じられたため、鏡台や収納、スタッフルーム、目隠し壁、待合所などをすべて置き家具のようにつくり、それぞれ色や素材を分けることでワンルームの室内にばらばらに家具が置かれているだけという状態をつくりました。既存のコンクリートブロックや鋼製デッキ、モルタルなどは硬い素材を白く塗装したのに対し、置かれる家具はラワンやシナ、グレーの塗装など軟らかい素材を選択し、家具を浮き出すことで、そこに置かれている感を強調しました。既存建物の外観は黒くとても力強い印象だったため、美容室の外観は既存建物と対比するよう白く仕上げました。

美容室がオープンしてから、ワゴンやパーマ機などの美容器具から雑誌、棚を飾る植物など様々物が持ち込まれることになります。きれいに整然とつくられた建築は緊張感があり、物が置かれた途端に空間の緊張感は崩れ、それらは散らかっているものとして扱われます。建築の存在を弱めて、家具や物と同じようにばらばらに置いていくことで、物が置かれても建築と交ざり合う、多くを受け入れてくれる包容力のある空間となるのではないでしょうか。

物が置かれることで人の生活が空間として仕上がっていくような、物と建築が寄り添った関係を作れないかと考えました。

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