福岡県福岡市の大学の、移転計画の最後を飾る教育研究棟の計画。複数の部局が一つの建物に同居するため、部局の規模や関連性などを考慮し5つの建物がかみ合いながらつながっているように見える建物とした。建物のスケール感や歩行距離、部局の規模などを考慮し建物の分節度が決定された。低層部には建物を縦に横断する2層吹き抜けのインナーモールを設け、プレゼンスペース、展示スペースなどの機能を配置し、学生同士の交流が行われる複数の部局が混じり合う学際的な空間とした。最上階には山の開削のために取り壊された古墳の位置に展望室を設け、古墳からの眺めを保存し、キャンパス全体を見渡せる展望室とした。
2019.2.19
>新建築2018年12月号に掲載されました。