ガランとした話 | note architects - 清澄白河 門前仲町
2020.07.03
広い部屋

広い部屋にぽつんと立つと、何だか落ち着かない感じがあります。心許ないというか、拠りどころがなく。広い、でなく何もないと感じてしまいます。

ワンルーム空間を作るときに、気をつけたい点があります。部屋を広くしたいとは言え、何もない伽藍堂にしてしまうと、見通しが良すぎて思った以上に広さは感じられないことがあります。あえて手前に低い仕切りや、家具を置くと視線は通るけど、手前とこちら側という位置関係が生まれるため、実際よりも広く感じられます。

広いというか、場所が一つから二つに増え、いろんな使い方ができるようになります。場所のバリエーションが増える、それが広さにつながるのではと考えています。

北浦和の美容室は、工事前は美容室として成り立つのか不安になるほどの狭い店舗でした。腰高の壁や、小屋のようなスペース、段差などを設けることで、複数の場所を作り、実際よりも広く感じられるように工夫しています。

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北浦和の美容室

北浦和の美容室

北浦和の美容室

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