欲張らない話 | note architects
2020.06.26
収納を考える

造作家具(住む方の持ち込みでない、作り付けの家具)を考えるとき、収納量をとるか、部屋の大きさをとるか、人によって価値観が異なるところです。収納の高さを目線より低くすると、視線が通るので圧迫感が減り、部屋が広く感じることができます。ライフスタイル雑誌などでは定番の方法です。

もう一つ、収納の高さを天井より少しだけ低くする、というやり方もあるのかなと最近考えています。写真のリノベーションでは、広いリビングにしたいと考えていたので、家具は梁下の高さまでにしています。これが天井まで高さがあると、家具というより壁という感じになり、家具の分だけ壁が迫ってくることになります。

家具を「壁」ではなく、「家具」として扱うために、あえて天井よりも少し低い高さの家具にしました。これ以上高くしても手が届かないこともあり、欲張らずに収納量よりも部屋の広さを優先させたということです。

とにかく収納量という方、部屋の広さは大事にしたいという方、価値観は様々です。

ryokamamatsu

塩浜のリノベーション

塩浜のリノベーション

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