この話にはウラがある話 | note architects - 清澄白河 門前仲町
2020.06.24
木とコンクリートに思う

コンクリートと、木の表情はとても相性が良いです。高度成長期前後の、モダニズム建築と呼ばれる建築物にはよく見られた組み合わせです。私はこの頃の、荒いコンクリートと木を合わせた渋い建築が好きです。

片方はとても硬く、重たく、冷たい物質。もう片方は柔らかく、軽く、温かみのある物質。相反する二つの物質を組み合わせると、とても馴染みの良い雰囲気になるのがいつも不思議に思います。

よくよく考えれば、コンクリートを打設するときには木で作られた型枠合板で、型枠を作って打設します。つまりコンクリートの表面は、木の表面が写し出されたもの。杉の小幅板などを型枠に使えば、木目の模様がコンクリートに写し出されたりします。

二つは表と裏の関係。
だから、相性良く感じられるのでしょうか。

真意は分かりません。

ryokamamatsu

>写真の建物はこちら「八雲の集合住宅」