外観について考える | note architects
2020.08.05
外観について考える

外観をつくる要素

屋根の高さ、建物のプロポーション、壁の凹凸、窓の大きさや位置など。
これらは建物の中に何があるかによって決まってきます。

外観には内部の様子が表に現れてきます。
内部のつくりによって、外観の印象が大きく変わってきます。
そのため、外観だけを切り離してデザインすることはとても難しいのです。

中と外は同時に考える必要があります。
人によってやり方は異なるかもしれませんが、イメージとしては外観を想像しながら建物の中身を作りこんでいく感じです。外見よりも、生活の場である建物の中を作り込むことの方が、比重が大きいと考えています。

また外観は外との関係を表すものでもあるので、建物と庭との関係、街との関係を調整しながらデザインを着地させていきます。主観と客観を行ったり来たりです。

人の外見にも、その人のひととなりが現れてきます。外見で人の印象は大きく変わります。
かといって外見だけ見繕っても人の深みは現れません。

外見よりも中身を磨けと、建築に言われている気がします。

ryokamamatsu