歯を磨きに思う | note architects
2021.02.03
歯を磨きに思う

外の景色を見ながら歯磨きをする。
とても静かで豊かな時間に感じています。
だから洗面所には景色を眺める窓をとりたいと、いつも考えています。

日本の住宅では、特にマンションでは洗面所は住宅の中央あたりにあり、窓がとれるところに部屋を配置することがほとんどです。縦長で間口の狭い間取りでは仕方ないと思いつつ、生活の豊かさが一つ欠けているようにも感じています。

そんなマンションでも、工夫次第で外の景色を眺められることができます。

写真の事例では視線の抜けを考慮し、鏡の横に室内窓を設けています。その先の寝室の扉を開ければ、寝室越しに外の景色が見えてきます。

海沿いのこのマンションでは、遠くに行き交う船や風に揺れる緑を見ることができます。

景色を見ながら歯を磨く、いい時間が戻ってきました。
ちょっとしたことが毎日を明るくしてくれます。