お金の循環を考える | note architects
2021.02.17
お金の循環を考える

フローリングはなるべく定価で仕入れられるメーカーを採用したいと考えています。

地球の大事な資源である山や森に、適正にお金が回るようにしたいからです。
コーヒーやアパレル業界のように、流通元の方々に適正にお金が行き渡る方向が、持続可能な社会を形作るのではないでしょうか。

確かに大手メーカーのように大量に仕入れて大量に販売する方法は、お手ごろ価格に資材を提供できる仕組みなのかもしれません。
しかし卸業者を通して、定価の 1 割で仕入れて 4 割で見積に乗せるというのは、フェアではない気がしています。
何よりも山や森を維持するためのお金が山にまで届いているのか、疑問です。

手間をかけずにまるっと伐採し、裸の山を残してできるフローリングなのか、森の目利きが適正な木を選んでできたフローリングなのか。

住む方の大切なお金を、利己的にではなく適正な循環が起こる方向に回したいと考えています。

環境を壊すイメージの強い建築業界が、建築をすることで山が守られる方向に転じられることができれば。
その小さな一歩がフローリングのように思います。

ryokamamatsu