和紙の茶室 | note architects

curtain wall 和紙の茶室












℗Photography by Maki Hayashida

日々あふれる情報から身を隠し、街の環境そのものと見つめあう、野点のために作られた茶室。和紙をナイロンテグスに吊り下げただけの、簡易的な茶室である。

和紙は両手で抱えられるだけの重さしかなく、ナイロンテグス1本で20m近くのスパンを飛ばすことができる。さらに素手で揉み加工を施すことで、風を柔らかく受け流すようになった。仕入れた和紙の状態では、風をまともに受け破れてしまう。柔らかさを得ることで風と対峙しない強さを持つことができた。

川辺に設置された和紙は風を可視化し、俗世から切り離された、空と川と風と茶だけがある世界を与えてくれる。

悲しみや怒り、嫉妬や絶望などの感情を、時には受け流す、柔らかい強さを持てと教えてくれた気がした。

type tea house
location kiyosumi koto
completion 2020.11
structure Japanese paper
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