清澄長屋 | note architects

清澄長屋 house in kiyosumi

℗Photography by Hiroki Kawata

岩崎家の旧庭園に沿って建つ長屋の改修計画。
明治時代から変わらない庭園の景色が眼前に広がる、築100年の長屋である。

窓から見える、決して広いとは言えない緑を、部屋のどこにいても享受できるような住宅にしたいと考えた。
単に窓を広げることは現実的ではなく、目の前の環境を部屋中に充満させるような設えを考えた。

まず部屋を分断していた階段室の壁を取り払い、キッチンを中心とした大きなワンルームとした。
交通量の多い表通側と、静かな庭園側と性格の異なる場所が生まれた。

躯体の仕上げは、緑が映えるように補色関係にある赤を少しだけ入れた塗装とした。
光の当たり方、視線の角度により白にも薄赤にもベージュにも変化する、揺らぎのある空間となった。

庭園側の床、キッチンやレンジフードは艶のある素材を選択し、反射により緑を奥まで引き込んだ。
またTVの背面を磁器質タイルとし、艶を補充している。

繰り返される増築により、自然から切り離された生活を開放し、都会と自然の間にある環境が活かされた住まいとなった。

2021.11
toolboxの事例Pin-upに掲載されました。

 

type house
location kiyosumi koto-ku tokyo
completion 2021.9
construction 有限会社岩木屋木工
special thanks to 新井真知子
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