℗Photography by Akira Nakamura
老後の生活のための新たな場を夫婦のための住宅。
マンションの端部に位置し、河川と公園に面する環境的には好条件である一方で、3方が外部、下層が屋外の駐車場という熱環境的には悪条件の住戸だった。
まず外部に面する内装材を引きはがし床壁に断熱材を充填し、熱環境的快適性を整えた。
生活時間が異なり、かつリビングで過ごすことが多いという2人のために、リビングを中心にお互いの寝室を離して配置した。またパントリーやクローゼットは2カ所から入れるようにし、回遊性のある動線としている。
和室のふすまを開ければリビングと一体に利用することができ、小上がりはベンチとして座れるように高さを調整している。
ベランダを森のように植物を育てている奥様のために、狭いベランダでは物足りずインナーバルコニーを設け、室内にも植物が入り込む余地としている。
お互いの距離を保ちながらゆったりとした時間を過ごす住宅となった。