梁下の改修 | note architects - 清澄白河 門前仲町

梁下の改修

℗Photography by Kenta Hasegawa

都内にある築45年のヴィンテージマンションの改修。

住戸には巨大な十字の梁が横断しており、間取りを規制しつつも、上から覆うような包容力のある、極めて魅力的な形式に感じた。しかし、既存の住戸は、典型的なファミリータイプの個室群で完結した間取りのため、十字梁は断片的な様相をしていて、形式の良さを活かしきれていなかった。どのようにしてひとつ梁の下で、家族が共に暮らす風景がつくれるかを模索した。

まず、梁の仕上げを剥がしてコンクリートを露出し、形式を明らかにした。
間仕切りは梁下までとし、梁と隙間をつくることで全体がつながり、室と室が互いに影響しあう、変化に富んだ住空間とした。
長手の梁下には鴨居を通し、ラタン貼りの扉、有孔ボード、ラワン壁、ラワン戸など、多様な素材で仕切を構成した。
ラタン貼りの扉は、鴨居に沿って移設でき、追加製作することで個室に分けることも可能である。今後の子供の成長に合わせて、短期間で変化する家族の距離感に対応するため、可変的なつくりが求められた。

食事や就寝のためのキッチンやベッドボードは、梁から距離をとり、より身体に近いスケールにしている。

近隣の川から良好な風が通り抜け、梁に抱かれながら家族が共に生活していることを意識できる、この場所ならではの暮らしが実現できた。

type house
location Tokyo
completion 2025.3
door 有限会社 坪原木工
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